Tako can fry!

とほほ・・・

僕達は鍋焼うどんを食べたかっただけなんだ・・・

先週の金曜は、8 年前に亡くなった前の会社の先輩を偲んで会食。
その日は初めて娘さんも来たりして、時の流れを感じつつ、飲み放題ということもあり、つい飲み過ぎてしまった。


頭が重く、「明日、ちょっとやばいかもなあ・・・」と思いながら就寝。
5 時に起床して、土曜は山歩きへと出かけるのだった。


そして、鍋割山のふもとに集合。
バスを降りると周りには本格的なたたずまいの登山客が多く、我々と言えば、ひとりはジーンズに T シャツ、もうひとりは間違えて通勤時のシューズを履き、もうひとりは間違えて通勤時の鞄で来てしまい、なんだか場違いなところに来てしまったのかとも思われた。


最初のうちは楽な林道で、『鍋割山まで 7km』の道標を見ながら、このペースなら 2 時間くらいで着くなあとか、足取り軽く談笑しながら進んでいった。
1 時間ほどで中間地点の二俣に到着したあたりヤマビルが俺の足にくっついて血を吸っているところを発見したときには、まだ、ここまで歩いてきたペースで行けるものと思っていたが・・・


そこから先は急に険しい感じの山道になって、それが延々と続く登り道。
デスクワークばかりで運動らしい運動もしない、そんな身体がこの登り坂に耐えられるはずもなく、ふくらはぎがオーバーヒートで足が前に動かず、10 歩進んでは休み 10 歩進んでは休むという遅々とした歩みで、何度心が折れかけたことやろうか。
進んでも進んでも頂上が見えず、かと言って戻ることもできない。
この動かない足で果たしてこの山から脱出できるんやろうか、助けを求めてどうやって降ろしてもらおうか、そんなことばかりが頭の中を巡っていた。
ガイドブックの鍋焼うどんの写真を見て、「鍋焼うどん、ええなあ、食いに行こか」そんな軽いノリで鍋割山に登ることにした俺達にちょっと考え直せと言いたかった。
まあ、足が動かない体たらくぶりを発揮したのは俺だけやねんけど。


最後のほうは、もう、鍋焼うどんのことしか考えることができなかった。
鍋焼うどんが俺の背中を押してくれたとしか言いようがない。
一歩進んでは鍋焼のため、一歩進んではうどんのため。
結局約 3 時間かかって、ようやく鍋割山頂上に到着。
この苦行を乗り越えてありついた鍋焼うどんのおいしさと言ったら・・・


帰りは塔ヶ岳のほうに回って下山。
予報では夕刻から雨ということだったが、雨が降る前に帰路に着けた。
今度はもうちょっと登りやすい山にしようと誓い合いながら無事解散することとなった。
Raspberry PiGPS をつなげた第二世代簡易 GPS ロガーの評価をしたくて山に登ったわけやけど、その話はまたいずれ。


それにしても、それなりの山にはそれなりの装備とそれなりの体調で挑むべきやね・・・