Tako can fry!

とほほ・・・

この雪が俺の悲しみをすべて覆い隠してくれればいいのに

去年か一昨年だったかの都心での大雪に比べればたいした量でないと侮ってしまったのがそもそもの間違いだった。
家を出てすぐ引き返せばよかったのに、ちょっと出たところでバスに乗ればいいやなんて軽々しく出かけるも、まずバスが来ない。
雪から雨に変わってたいして降っていないし、バスも来ないし、駅まで十数分ぐらいやし歩いていこうと決心した。
しかし、進むにつれて水溜まりがどんどん深くなっていき、革靴の中がグチョグチョになってしまう。
しかも、向いから来たトラックが跳ねあげた水飛沫を首から下に浴びてしまい、ズボンまでグッショリ・・・


「俺は社畜に生まれ変わるんだ」と自分を励ましつつ帰りたい気持ちを抑えてようやく駅に着くも、改札の外に延々と続く行列が目に入る。
そこでやっぱり家に帰ればよかったんだろうけど、あの悪路を引き返すのかと思うと気分が萎えてしまい、むしろ一旦出社したほうがマシかと考えてしまったのが次の間違いだった。
そして、何を思ったのか、隣の駅まで歩くという最悪な判断をしてしまう。


今年はたいして寒くなかったもんだから、手袋も出してなかった。
かじかむ手で傘を持ちながら水溜まりの中を歩いていると、これはいったい何の試練なのかと思えてくる。
ようやくたどり着いた隣の駅も改札が閉ざされていて、ここから帰ることもできず、濡れたズボンが俺の体温を奪うにまかせながら改札が開くのを待つしかなかった・・・
今度雪が降ったら有休取ることにするわ・・・